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ガルバリウム鋼板について解説しました(^▽^)/ (2)

外壁・屋根塗装・サイディング

今回は前回に引き続きガルバリウム鋼板について解説していきます。

ガルバリウム鋼板の屋根や外壁を検討している人のお役にたてると嬉しいです。

 

ガルバリウム鋼板のデメリット

完璧であり一切欠点のない建材は存在しません。

もちろん、ガルバリウム鋼板にもデメリットがあります。

デメリットを理解したうえで、ガルバリウム鋼板を用いるか判断しましょう。

ここからはガルバリウム鋼板のデメリットについて解説していきます。

 

1.コストが割高

ガルバリウム鋼板などの金属建材は、スレートや窯業サイディングよりも若干、施工価格が高くなっています。施工費とは「材料費+作業費」の合計のことです。

それぞれ相場は以下の通りです。

 

屋根材の施工価格

※足場代や各種役物費、既存屋根の撤退費や補修費などは別途

外壁材の施工単価

※足場代や各種役物費、既存屋根の撤退費や補修費などは別途

 

もし新築工事で「標準的に用いられるグレードのスレート屋根と窯業サイディング外壁」を「すべて断熱材入りガルバリウム鋼板」で仕上げるとなると40万円から60万円程度のコストアップになるでしょう。

なお、リフォームでカバー工法をおこなう場合は、古い屋根材や外壁材を剥がす費用や廃材処分費がかかりません。
そのため、カバー工法のリフォームでは、ガルバリウム鋼板で仕上げることが最も費用対効果が高くなることが多いです。

 

2.デザインの再現性が窯業より劣る

外壁のレンガ調やタイル調、石積調といったデザインの再現性は、窯業サイディングに軍配が上がります。

近年の窯業サイディングは本物と見間違うほどのレベルです。

金属サイディングの再現性も一昔前に比べるとかなり良くなってきてはいます。

しかし、表面に掘り込みができる窯業サイディングの方がよりリアルに再現することができます。

一方でスパンサイディングやラップサイディングなど、シンプルなデザインを好むが増えてきているのも事実です。

金属サイディングだからこそできる質感の需要も高まっています。

金属サイディングのデザインを取り入れて窯業サイディングのデザインが販売されています。

 

3.周囲の環境の影響を受ける

ガルバリウム鋼板は沿岸地域の潮風や工場の排気ガス、森林など樹木や落ち葉の影響を受けることがあります。

潮風や排気ガスの成分や落ち葉などがガルバリウム鋼板に触れると、電食を引き起こし錆びる原因となります。

こうした影響を受ける環境でガルバリウム鋼板を屋根や外壁に用いる際は、点検をこまめに行いメンテナンスの頻度を高める必要があります。

 

4.沿岸部の工場は基本的に金属

沿岸部や工業地域ではガルバリウム鋼板は不適切といった意見がありますが、実際に沿岸部にある工場や倉庫の屋根や外壁のほとんど金属でできています。

潮風や排気ガスまみれで、メンテナンスもほとんど行っていないような建物ばかり立ち並んでいます。

そのことを踏まえると、「沿岸部だからガルバリウム鋼板はNG」と決めつけてしまうことは、過剰反応かもしれません。

過度に恐れず、10年に一回は必ずメンテナンスを行うといった心持ちで十分ではないでしょうか。

 

5.専門性が高く技術力のある業者が見つかりにくい

ガルバリウム鋼板の施工を行うのは板金工職人であり、板金工事業者です。

これからガルバリウム鋼板の屋根や外壁工事を予定している人は、板金工事会社に見積もりを依頼することをおすすめします。

しかし、板金工事は専門性が高い工事であり、技術力のある業者や職人が見つかりにくいというデメリットがあります。

屋根においては2017年、わが国で初めて金属屋根が市場占有率、第一位になりました。
しかしそれでも、屋根工事の数は瓦職人もしくはスレート職人が多く、外壁工事では窯業サイディング職人が桁違いに多いです。
リフォーム分野に至っては、塗装職人が市場の多くを占有しています。

ガルバリウム鋼板を正しく施工できる板金工事業者や板金工がまだまだ少ないのが現状です。
そのため、ガルバリウム鋼板による工事を希望しても、質の高い工事がおこなえる業者では順番待ちになることになります。

 

6.凹みやすい

ガルバリウム鋼板は外部からの衝撃に弱く、凹みやすいです。

また、一度凹んだところを元に戻すことは実質不可能です。

子供たちがボールで遊ぶ公園や学校の運動場に近い場合は、注意した方がよいでしょう。

また、車庫まわりで用いる場合も注意をしましょう。

どうしても凹みが不安な方は、ガルバリウム鋼板の厚さが0.35mm以上の製品を選ぶことをおすすめします。

また、断熱材が衝撃を和らげてくれるので、断熱材は一体型商品を選ぶようにしましょう。

 

7.マットカラーは傷や汚れが付きやすい

最近、ガルバリウム鋼板の外壁材は艶消しのマットカラーが大人気です。

しかし、これには衣類の金具が擦れてしまうだけで傷や汚れが付きやすいデメリットがあります。

特に黒やグリーンなどの濃い色で目立ちます。

ただし、この現象は外壁塗装や窯業サイディングなどの他の外壁材でも同様に見られる現象です。

 

見切り縁(みきりぶち)が生じる

ガルバリウム鋼板の外壁の窓枠周りや外壁材同士のジョイント部分には、見切り縁とよばれる部材を取り付けます。
見切り縁は各部のつなぎ目を保護するための部材です。
約3cm幅の金物が窓枠廻りなどに取り付けられます。
また、外壁面から1~2mm程度の出るため、窓との段差が小さくなり立体感が若干損なわれます。
筆者の経験では、お客さまが気にされることは少なく、住宅をデザインし設計する設計士が見切縁を気にされている印象があります。
シーリングのメンテナンス性のところでもお伝えしていますが、見切り縁はジョイントの防水シーリングを保護する役割もあります。
デザイン上の違和感よりも、メリットとしてとらえて良い部分でしょう。

 

こんな人におすすめ

ガルバリウム鋼板はこんな人におすすめしたいという点をお伝えします。

 

デザインが気に入っている人

ガルバリウム鋼板のデザインが気に入っていれば、それ以外の外壁材は選択肢から除外してもよいでしょう。

家全体のデザインバランスや周囲の風景となじませることを考えると、ガルバリウム鋼板の外壁や屋根がベストな選択なら、迷わずにガルバリウム鋼板を選びましょう。

 

コストパフォーマンスを重視している人

屋根や外壁コストパフォーマンスを求めている人なら、断然ガルバリウム鋼板がおすすめです。

40年以上の耐久性が期待出来て錆びにも強い素材です。

災害などに遭ってしまった時の補修をする時、カバー工法などの廃材を発生させない改修を行う時、ガルバリウム鋼板にしてよかったと思えるはずです。

ガルバリウム鋼板よりもコストが安い建材はたくさんあります。

しかし、長期的なスパンで考えると、ガルバリウム鋼板は圧倒的に費用対効果に優れた建材であることは間違いないでしょう。

 

建物の耐震性や屋根の耐風性を優先させたい人

ガルバリウム鋼板は、他の屋根材や外壁材に比べ軽量なので、地震での揺れが少なくて済み、建物への負荷が抑えられ室内の家具などの倒壊も軽減できます。

特に屋根が重いと建物の揺れはより大きくなってしまうため、屋根材が軽量であることは耐震性においてとても有利に働きます。

また、屋根の商品の中には、耐風性に優れた商品や施工方法が実現できる商品があります。

それは嵌合式(かんごうしき)の横葺き屋根です。

嵌合式とは下地に鋼板を固定させるだけではなく、ガルバリウム鋼板とガルバリウム鋼板の接合部を噛み合わせて張る構造のことで、強固に屋根が固定されるため、単に屋根材を並べて釘で打つだけの瓦やスレートとは耐風性能に違いがあります。
商品名では「ニチハの横暖ルーフαプレミアムS」もしくは「アイジー工業のスーパーガルテクト」を弊社ではよくお客さまにおすすめしています。
海岸地域や周りに建物がない地域は、優れた耐風性能をもつ屋根を意識して選んでください。

 

エスジーエル鋼板とは?

次世代のガルバリウム鋼板として登場したエスジーエル鋼板は、従来のガルバリウム鋼板の「亜鉛+アルミ」というメッキ組成に「2%のマグネシウム」を添加した鋼板です。
マグネシウムは錆びの拡大を防ぐ亜鉛の消耗を抑える働きがあり、エスジーエル鋼板はガルバリウム鋼板に比べて3倍超も錆びに強い性能を持っています。
このためエスジーエル鋼板の建材はガルバリウム鋼板より保証年数が長く設定されており、たとえばエスジーエル鋼板を使った屋根材の横暖ルーフαプレミアムSは保証期間が25年と、ガルバリウム鋼板の保証期間である10年から大幅に延長されています。
さらに耐久性の高さから、沿岸部では塩害の影響も少なくなるという試験結果もあります。
ガルバリウム鋼板では保証適用範囲が沿岸部から5km離れた場所からでしたが、エスジーエル鋼板では500m離れた場所へと緩和されています。
塩害の影響が考えられるより沿岸部近くの立地も保証することからも、エスジーエル鋼板の錆びに対する強さへの自信がうかがえます。
一般的には金属建材=ガルバリウム鋼板というイメージがありますが、既に時代の主流はエスジーエル鋼板へと移りつつあります。
価格は多少プラスになりますがその費用対効果は非常に大きく、これから屋根や外壁の工事を行うならエスジーエル鋼板の検討をぜひおすすめします。

 

まとめ

最後までお付き合いいただきありがとうございました(^▽^)/

今回は前回に引き続き、ガルバリウム鋼板について解説しました! ぜひリフォームなどの際に役立ててみてください。

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