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シマジューブログ

錆が感染!? 放っておくと広がってしまう錆のメンテナンスについて解説しました(^▽^)/

外壁・屋根塗装・サイディング

一度発生すると何度も繰り返してしまうのが鉄部の錆です。

鉄部にできた錆は見た目が悪いだけでなく、腐食と同じなので、発生してしまった部分の強度は繰り返される度に落ちてしまいます。

鉄製の外階段などは仕様に耐えられない強度まで落ちてしまうこともあるでしょう。

鉄をはじめとした金属部分は錆が発生しないように塗装などでお手入れする、発生した場合すぐに塗装などのメンテナンスを行い再発しないようにすることが何よりも大事です。

 

目次

頻繁に塗装が必要になる場所とそれほどでもない場所が混在する鉄部

「外壁は窯業サイディング、屋根は化粧スレート、お家に鉄が使われているところなんてほとんどないよ」と思われる方も多いかもしれませんが、実は様々な所に使用されているのが鉄をはじめとした金属です。

屋根は化粧スレートなら棟板金はほぼ確実に取り付けられています。

棟板金は鉄製のガルバリウム鋼板です。

また雨戸と戸袋が金属という方も多でしょう。

これらも金属ならば鉄を主材としたガルバリウム鋼板であることがほとんどです。

 

ガルバリウム鋼板などは錆びにくく、ついつい鉄であることを忘れてしまいがちですが、定期的な塗装が必要になります。

建物を維持していくには「錆びやすい鉄の金属部分」と「錆びにくい鉄やその他の金属部分」を知り、「錆びやすい鉄の金属部分」は積極的に塗装などでお手入れしていくことが大切なのです。

 

鉄部に錆が発生することによって生じる3つのリスク

見た目の美観だけでなく、鉄部の錆というのは様々なリスクを生じさせます。

錆進行するほどその部分の強度が低下してしまうことは感覚的に理解できると思いますが、それだけではありません。

 

リスク1.錆びることによる様々な機能の低下

前述の強度の低下というのも機能の低下の一つですが、それだけではありません。動かすとギイギイと音が鳴ってスムーズに動かないというのも機能の低下に含まれるでしょう。

また、鉄製の手摺りなどが錆びてしまい、できることなら触りたくないというのも機能の低下に含まれます。手摺りに摑まれば、安全に歩行できたのに、塗装が剥がれてしまうほど錆びていたので掴まらずに歩行していたので怖い思いをしたというのは機能の喪失です。

 

リスク2.他の鉄部に感染する

錆の伝染は錆が雨になどに流されて、他の部分にも発生してしまう現象です。どこかが錆び始めると、その酸化鉄が雨水などに流されて他の部分に流れ着いた場合、流れ着いたところが鉄部だとそこも錆び始めてしまいます。もらい錆という現象です。

錆びている部分とそうでない部分に直接の接触はなくても、錆を含んだ雨水が真下に落下した場合、そこが鉄部ならば錆び始めます。同様に錆汁が風で飛ばされて付着した部分が鉄、またはその他の金属でも同様の現象が発生する確率は高くなります。
しっかりと塗装されていれば、このような伝染の進行を妨げることが可能です。

 

リスク3.外壁塗装を行った他の部分にまで錆び汚れが移ってしまう

これは、結構な問題です。

本来であれば、錆とは無関係の非金属部分に錆汚れが定着してしまうのです。
例えば、錆びている鉄などの金属部分と隣接している窯業系サイディングなどに錆が雨で流れてきて、そのまま定着してしまうということがあります。しかも、その汚れはかなり落としにくく、塗装をしないと完全には消せないというものはかなりあります。

 

実は以外に多い建物の鉄の部分

戸建ての建物を見回した場合、それほど鉄などの金属が使われているようには見えませんが、実は意外に鉄をベースとした金属が使われていることも多いのです。雨戸や戸袋が塗装された鉄のメッキ鋼板という建物はかなり一般的になっています。

 

・屋根(瓦棒葺き、立平葺き、折板屋根、成型金属屋根)

現在は金属屋根というお家も増えてきており、そのうち、成形金属屋根材(スーパーガルテクトなど)は鉄を原料としたガルバリウム鋼板やその次世代型である鋼板で作られているためかなり錆に強いといえるでしょう。成形金属屋根材のほとんどが鉄のメッキ鋼板を樹脂皮膜で覆ってから塗装しているからです。
瓦棒葺き、立平葺き、折板屋根は樹脂皮膜で覆われておらず、そのまま塗装されているため、それよりも錆びやすいといえます。

 

・外壁(金属系サイディング)

こちらも成形金属屋根材と同じく錆びにくい鉄のめっき鋼板から作られています。工法にもよりますが、最近では30年間メンテナンスフリーという外壁素材も販売されています。

同じ素材の屋根材と比べてこちらは白錆が出やすいと言われています。この白錆はメッキ成分である亜鉛の酸化物で起こります。
季節ごとに水洗いするだけで予防でき、水洗いの方法は水をかけ流しするだけです。道路の凍結防止のために塩化カルシウムを巻く地方で発生しやすいと言われていますので、春先には水洗いするとよいでしょう。酷く進行しているようであれば、外壁塗装なども検討しましょう。

 

・雨戸・戸袋

雨戸と戸袋が金属というお家も多いと思います。

これらは使い方によるとは思いますが、ガルバリウム製の場合、耐用年数は20年を超えるでしょう。
白錆が出やすいのですが、雨に洗い流されることも多く、塗装もされているため、耐用年数も長いのです。

 

・門扉

使われている素材によってメンテナンス方法を変える必要がありますが、アルミやステンレスの場合はほぼメンテナンスフリーで、錆などとも無縁です。
しかし、汚れが腐食の原因となる可能性もあるのでたまに洗浄を行いましょう。鉄や他の金属などで錆が出てくる場合は適切な処理をした後に塗装などのメンテナンスが必要になります。

 

・柵・フェンス

昔に較べて、錆びやすかった鉄製のものは少なくなり、ボロボロになってしまうものは減りましたが、それでも錆びやすいものが存在します。定期的にチェックと確認をしましょう。
環境や立地にもよりますが新築後、数年で錆びてきてしまうものは鉄が使われている可能性が高いでしょう。

以前にチェックした時よりも錆が増えているようであれば塗装などのメンテナンスを考えましょう。

 

状況別 錆びてしまった鉄部への塗装をする前のメンテナンス方法

当然のことですが、錆の度合いによってメンテナンス方法も変わってきます。

全く錆びてないのに錆落としは不要ですし、錆が発生しているのにそのまま塗装するわけにはいきません。

そのものの酸化度合いによってお手入れの方法、ケレンの仕方も変わってきます。
ケレンとは塗料の密着率を上げるため、塗装する面を綺麗にすることです。塗装前の錆落としもこのケレンに含まれます。

 

ケレンの種類と内容

第1種ケレン ブラスト処理、酸洗浄(酸洗い)や剥離剤を使用する下地処理 一般住宅では行いません

 

第2種ケレン 電動工具などで研磨する下地処理

 

第3種ケレン 手作業などを中心に行う比較的軽度な下地処理

 

第4種ケレン 手作業などで行う軽度な下地処理

 

症状1.錆が発生していない

手作業による簡易的なケレン(第4種ケレン)を行って塗装

 

特殊な処理を行わずにそのまま塗装をすることができます。

塗装する面を清掃し、場合によっては目荒し(表面に傷を付け塗料が流れ出すことを防ぐ)を行います。この前後に高圧洗浄を行うこともあります。鉄部に塗装を行う場合、鉄が健全な状態で行うことが理想になっています。

 

症状2.錆が発生しているが軽度

手作業による簡易的なケレン(第3種ケレン)を行って塗装

 

錆をワイヤーブラシやクレーパー(かわすき)を用いて手作業で落とします。

下地処理を行う面が広い場合はサンダーなどの電動工具を使用する時もあります。
このケレンの丁寧さ、どれだけ酸化鉄を引き剥がすかによって塗装の仕上がりと耐用年数も変わってきます。

 

症状3.錆が発生しており、重度

電動工具などで研磨するケレン(第2種ケレン)を行って塗装

 

ここまで行ってしまうと錆を落とすというよりも削り落とすと言った方が近いでしょう。

サンダーやドライバーなど回転する工具の先にワイヤーブラシやケレン用のディスクを付けて、塗装面を綺麗にしていきます。

 

症状4.錆が発生しており、かなり重症

塗装ではなく交換をおすすめします

 

かなり重症な錆でも除去できる第1種ケレンの酸洗い(酸で洗う)やブラスト処理もありますが、これらが行われるのは、鉄橋や工場などの大型施設です。

第1種ケレンでかかる費用はもちろんのことそれと合わせた塗装費用を考えたい場合、新しいものに交換した方がお得ということもあります。

株式会社シマジューでは無理に塗装せずトータルコストのバランスを考えたご提案を常にしていきます。

 

鉄部への塗装は必ず錆止め塗料を塗布

錆が発生する可能性がある部分を塗装する場合、下塗りとして必ず錆止め塗料を使用します。

ピカピカの真新しい状態でも錆止め塗料を使用しますし、発生している場合は錆止め塗料の中から最適な物を選択します。

 

・一般的な錆止め塗料はどちらかというと錆防止塗料

世の中にはDIYで使うものからプロ仕様のものまで鉄や金属などの錆止め塗料としてさまざまなものが販売されていますが、実は錆を止める塗料というものはないというのが実状です。

「錆止め」ではなく、これから酸化鉄になることを防止するという塗料がほとんどなのです。

したがって、ピカピカの状態でも、必ず下塗りとして錆止め塗料を使うのです。

 

・錆固めというものも存在する

一方では現在の錆に浸透し、固めて進行を防ぐ塗料も存在します。

少し科学的な話をすると酸化鉄には必ず水分が含まれており、こちらを媒介として鉄などの金属と電子(イオン)の交換が行われているので錆が発生します。

錆固め塗料は浸透性エポキシ樹脂塗料と呼ばれるもので、酸化鉄に浸透し、その水分を乾燥させるなどの働きによってその進行を防ぎます。

現在、最強の錆止め塗料と言えるのは浸透性エポキシ樹脂塗料でしょう。

 

まとめ

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

錆が感染してお家の劣化を早めてしまうなんて驚きでした。

錆は見て分かりやすいので皆さんもお家の外壁など確認してみるといいかもしれませんね(^▽^)/

株式会社シマジューでは、屋根・外壁塗装、リフォーム等行っております。

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