シマジューが伝えたい、カバー工法の真実|“やってはいけない”家とは?

こんにちは!
愛知県を拠点に、屋根・外壁・雨樋のリフォームを手がけております
株式会社シマジューです✨
「一度きりの工事で、一生モノの住まいを。」
そんな想いで、日々お客様の大切なお住まいと向き合っています。
さて最近、
「カバー工法なら安くて早いから、それでいいですよね?」
といったご相談をよくいただきます。
たしかに、カバー工法は費用も抑えられて、工期も短く済む魅力的なリフォーム方法ですが、
実は、すべての住宅に適しているわけではないんです😲
今回は、現場のプロとして「ちょっと待って!」とお伝えし
たい、
“カバー工法を選ぶ前に知っておくべき7つの注意点”を、分かりやすくご紹介します!
リフォームで後悔しないためにも、ぜひ最後までご覧ください😊
目次
⚠️1. 野地板が劣化していると意味がない
カバー工法は、既存の屋根材を撤去せずに上から新しい屋根材を重ねるリフォーム方法。
一見、手間も少なく、ゴミも出ず、コストも抑えられる“良いとこどり”に見えます。
しかし、そこで見落とされがちなのが「野地板(のじいた)」の状態です。
野地板とは、屋根の一番下にある「屋根の土台」のような部分で、屋根材を支える非常に重要な構造体。
この野地板が、
-
経年劣化で腐っていたり
-
湿気やシロアリで傷んでいたり
-
釘が効かなくなっていたり
といった状態にもかかわらず、そのまま上から屋根材をかぶせてしまうとどうなるでしょうか?
⛔ 問題が見えなくなるだけで、改善されたわけではありません。
やがて内部で劣化が進み、見えないところで腐食・雨漏りが広がり、数年後に大掛かりな修繕が必要になるケースも実際にあります。
⚖️2. 重量が増えて耐震性が下がることも
カバー工法の特性上、既存の屋根材の上からさらに新しい屋根材をかぶせるため、
当然ながら屋根全体の重量が増加します。
「たった数十キロくらいなら大丈夫では?」と思われがちですが、
実は屋根の重量は建物の耐震性に大きく影響するのです。
🏚️ 古い木造住宅は特に要注意!
特に、1981年以前の旧耐震基準で建てられた家や、
経年劣化で柱や土台の強度が落ちている家では、
屋根が重くなることで
-
揺れの影響を強く受けやすくなったり
-
地震時の倒壊リスクが高まる可能性もあります😨
「今まで大丈夫だったから大丈夫」ではなく、
構造的にどれだけの重量を支えられるかは、建物ごとに異なります。
💧3. 雨漏りの原因が“見えなくなる”ことも
既存の屋根にトラブルがある状態でカバー工法を行うと、
新しい屋根材によって問題が“隠れてしまう”というリスクがあります。
たとえば、
-
わずかなひび割れや
-
ルーフィング(防水シート)の劣化、
-
野地板の腐食などが進行していた場合でも、
新しい屋根材で覆ってしまえば、一時的に雨漏りは止まったように見えることがあります☂️
しかしこれは、あくまで「応急処置のような状態」。
本来、雨水の侵入経路を特定し、構造そのものを修復するのが正しい対処法です。
🧨「中で腐っていた!」という事例も…
実際にこんなケースがあります:
雨漏りがあるというお客様宅で、業者がカバー工法を提案。
工事後しばらくは雨漏りも止まり「これで安心だ」と思っていたものの、
数年後、天井にカビやシミが発生。
再度点検してみると、内部の野地板が腐食し、構造材までダメージが進行していた…という例です。
こうなると、追加で葺き替えや補修が必要になり、結果的に高額な費用がかかってしまうことも😢
👷♂️「雨漏り対策になりますよ」…その言葉、本当に信用できますか?
カバー工法は万能ではありません。
「雨漏りしてるからカバーしちゃえばOKです!」という業者は要注意。
本来は、
-
雨漏りの原因をきちんと調査し
-
必要に応じて部分解体や内部点検を行い
-
根本的な補修を施した上で工事を行うのが、プロの仕事です。
✅ シマジューでは“根っこ”を確認してから施工します!
「うちは昔ながらの瓦屋根だけど、カバー工法できるのかな?」
このようなご相談をいただくこともありますが、結論から言うと──
👉 瓦屋根にはカバー工法は基本的に不向きです。
その理由は、見た目や材質だけではなく、構造的な問題があるからです。
📉主な理由は3つあります
① 瓦の形状が不安定でフラットではない
瓦は1枚1枚が立体的で、表面に凸凹があります。
そのため、上から金属屋根などをかぶせようとしても、平らに密着させることができません。
浮きやすく、雨水が入りやすい構造になるリスクがあります。
② 下地構造が複雑で通気・強度の問題が出やすい
瓦屋根の下には「桟木(さんぎ)」と呼ばれる木材があり、
瓦を引っ掛けて施工するための独特な構造になっています。
カバー工法ではそのまま上から施工するため、
この構造が逆に障害となり、通気性・防水性・安定性が確保しづらくなるのです。
③ 既に重量が重く、さらに重ねるのは危険
日本瓦は非常に重く、1㎡あたり60kgを超えることも。
そこへさらに金属屋根や板金材をかぶせると、屋根全体の重量が過剰になり、
地震時の揺れに対するリスクが大きくなってしまいます⚖️
耐震性を損なう可能性が高いため、
古い瓦屋根にカバー工法を行うのは危険とされています。
🏯 瓦屋根には「葺き替え」がベストな選択!
瓦屋根を安心して長持ちさせたい場合、
古い瓦を撤去し、下地をチェック・補強したうえで、新しい屋根材に葺き替える方法が最適です。
最近では、
-
軽量でデザイン性の高い瓦風金属屋根
-
高耐久・高断熱のガルバリウム鋼板
など、瓦の風合いを残しつつ、性能をアップできる素材も多数登場しています。
🚫4. 瓦屋根には基本的に向いていない
「うちは昔ながらの瓦屋根だけど、カバー工法できるのかな?」
このようなご相談をいただくこともありますが、結論から言うと──
👉 瓦屋根にはカバー工法は基本的に不向きです。
その理由は、見た目や材質だけではなく、構造的な問題があるからです。
📉主な理由は3つあります
① 瓦の形状が不安定でフラットではない
瓦は1枚1枚が立体的で、表面に凸凹があります。
そのため、上から金属屋根などをかぶせようとしても、平らに密着させることができません。
浮きやすく、雨水が入りやすい構造になるリスクがあります。
② 下地構造が複雑で通気・強度の問題が出やすい
瓦屋根の下には「桟木(さんぎ)」と呼ばれる木材があり、
瓦を引っ掛けて施工するための独特な構造になっています。
カバー工法ではそのまま上から施工するため、
この構造が逆に障害となり、通気性・防水性・安定性が確保しづらくなるのです。
③ 既に重量が重く、さらに重ねるのは危険
日本瓦は非常に重く、1㎡あたり60kgを超えることも。
そこへさらに金属屋根や板金材をかぶせると、屋根全体の重量が過剰になり、
地震時の揺れに対するリスクが大きくなってしまいます⚖️
耐震性を損なう可能性が高いため、
古い瓦屋根にカバー工法を行うのは危険とされています。
🏯 瓦屋根には「葺き替え」がベストな選択!
瓦屋根を安心して長持ちさせたい場合、
古い瓦を撤去し、下地をチェック・補強したうえで、新しい屋根材に葺き替える方法が最適です。
最近では、
-
軽量でデザイン性の高い瓦風金属屋根
-
高耐久・高断熱のガルバリウム鋼板
など、瓦の風合いを残しつつ、性能をアップできる素材も多数登場しています。
🔥5. 火災保険のトラブルになることも
カバー工法は、既存の屋根を撤去せずに上から新しい屋根材をかぶせる工法。
この“二重構造”が思わぬところで問題を引き起こすことがあります。
それが──
💥 火災保険や風災保険でのトラブルです。
❓どんなトラブルがあるの?
たとえば、強風や台風で屋根の一部が飛んでしまったとします。
その際に火災保険を使おうとすると、保険会社からこんな指摘を受けることがあります。
「被害が新しい屋根に出たのか、既存の屋根に出たのか不明です」
「元々劣化していた部分の影響ではありませんか?」
つまり、どの層が原因で損害が出たのかが分からないため、保険金の支払いがスムーズにいかないケースがあるのです😰
また、施工時の写真や報告書がない場合、保険対応自体が不可になることもあります。
🔄 過去にあった事例
あるお客様は、
「10年前にカバー工法をした屋根が台風でめくれた」と保険を申請しました。
しかし、保険会社からは
「この屋根はリフォームされていますね。当時の施工記録や工事内容の詳細がないと、補償対象か判断できません」
と言われ、結果として保険が一部しかおりなかったというケースも。
🛡️ 保険のトラブルを防ぐには?
以下のような対策が重要です:
✅ 施工前に「保険会社に工法を伝える」
✅ 施工内容・写真・図面などをきちんと保管しておく
✅ 保険に詳しい業者に相談する(経験値が重要)
🌫️6. 通気性が悪くなると結露・カビの原因に
カバー工法では、既存の屋根や外壁の上から新しい材料を重ねるため、
住宅の構造が“二重構造”になります。
このとき、見落とされがちなのが「通気性の確保」です。
💨 空気の流れが止まると、住宅に何が起こるの?
屋根や外壁の内部に空気の逃げ場がないと──
-
湿気がこもる
-
外気温と室内温の差で結露が発生する
-
木部や断熱材が濡れる
-
カビや腐食が起きる
といった悪循環が起こります。
特に冬場や梅雨時は、家の中に湿気がたまりやすくなるため要注意です☔
そしてそれは、見た目には気づきにくく、気づいた時には大きなダメージになっていることも…。
🦠 こんな症状が出たら危険信号
-
室内がジメジメしている
-
天井や壁紙にシミが出てきた
-
クローゼットや押し入れがカビくさい
-
冬に窓以外の場所でも結露が出る
これらは、通気不足による内部結露のサインかもしれません。
🧱 外壁のカバー工法も同じリスクあり!
外壁でも、既存の外壁の上から金属サイディングなどを重ね張りするケースがあります。
このときも、通気層を確保せずに施工すると、壁内結露やカビの温床になる恐れが。
特に、南面や西面など日差しで温度が上がる場所は、
外と中の温度差が大きくなり、結露のリスクが高まります。
🌬️「通気層、ちゃんとありますか?」は必ず確認!
通気層とは、屋根材や外壁材と下地の間に空間を設け、空気の通り道を確保する構造のこと。
最近のカバー工法では、
-
通気工法専用の下地材
-
通気スペーサー
-
換気棟や軒天換気口
などを活用して、しっかり空気が流れる設計が主流になっています。
ただし、全ての業者がその配慮をしているとは限りません⚠️
「とにかく安く・早く」とだけ考えている業者は、通気層を省略してしまうことも…。
💸7. 補助金や助成金の対象外になることがある
「どうせリフォームするなら、補助金を使って少しでもお得にしたい!」
そう思う方はとても多いですし、それ自体はとても良い考えです😊
ですが…
🏠 カバー工法を検討している方は、ここで要注意!
実は、カバー工法は一部の補助金・助成金制度の対象外になることがあるんです😵
❌ なぜ対象外になるの?
補助金制度の多くは、
「住宅の性能を一定以上に高めるためのリフォーム」が対象条件になっています。
カバー工法は既存の屋根や外壁を撤去せずに重ねる工法のため、
-
下地や構造の状態を改善していない
-
建物の基本性能の根本的な向上が見えづらい
とみなされ、「性能改善が不十分」と判断されることがあるのです。
📋 代表的な補助金の例
■ 長期優良住宅化リフォーム推進事業
→ 一定の耐震性・断熱性・劣化対策などを満たす必要があり、
屋根や外壁を撤去しての“葺き替え”が条件になっているケースがほとんど。
■ 地方自治体の住宅リフォーム補助金
→ 一部地域では「リフォーム内容に制限あり」や
「認定事業者の施工が条件」といった細かな条件付きも多く、
カバー工法単体では対象外になる場合があります。
📝「やる前に調べる」が成功のコツ!
実際に、工事後に申請しようとして
「この工法は対象外です」
「必要書類が足りません」
といった理由で、せっかくの補助金がもらえなかった…というケースも少なくありません。
だからこそ、
💡 「このリフォーム、補助金対象になりますか?」という確認を事前に行うことがとても大切なんです。
✅まとめ|“カバー工法=万能”ではない!
カバー工法は、
✅ コストを抑えられる
✅ 工期が短く、住みながらでも施工可能
といった魅力的なメリットがあるリフォーム手法です。
しかし──
それだけで「うちもカバー工法にしよう」と決めてしまうのは、ちょっと危険かもしれません⚠️
なぜなら、
🏚️ 家の構造や築年数、劣化状況、使用している屋根材や外壁材によって、
カバー工法が「向いている家」と「向いていない家」がはっきり分かれるからです。
適していない家に無理にカバー工法を行うと、
後々になって「雨漏りが再発した」「構造に不具合が出た」「思ったより早く劣化した」など、
かえって高額な修繕費が必要になるリスクもあります。
🛠️ リフォームで本当に大切なのは、「自分の家に合った方法を選ぶこと」
私たち株式会社シマジューでは、
表面の劣化だけで判断せず、
🔍 屋根裏や下地の状態、耐震性、通気構造まで含めた丁寧な現地調査を行い、
お客様のご希望・ご予算も考慮しながら、最適な施工プランをご提案しています。
また、補助金の相談や施工後のアフターサポートにも力を入れており、
「工事して終わり」ではなく、「工事してからが本当のお付き合い」と考えています。
💬 「うちの屋根、そろそろ心配…」
💬 「カバー工法ってウチでもできるの?」
💬 「雨漏りはないけど、劣化してるかも…」
そんな時こそ、お気軽に無料点検・ご相談をご利用ください😊
後悔のないリフォームを、プロと一緒に考えてみませんか?
お住まいの安心と快適を守るため、私たちが全力でサポートいたします💪✨