天然素材を利用してリフォームをしてみませんか?
こんにちは、ひろピーです。
今日は、天然素材についてご紹介していきます。
これまでの記事で登場しました「天然素材」です。
天然素材を利用してリフォームを行うことで、
シックハウス症候群を予防し、
なおかつ優しい住まいへと変貌を遂げるのです。
人口加工されたものは化学物質を含みますし、
傷んだら再利用が出来ずに取り替えなくてはいけません。
しかし、天然素材は、
お手入れをしながら生活をしていくことで、長く保つことが出来ます。
また、天然素材を利用をするということは、
地球環境への保護にも繋がります。
生活をする上で、
実際に手足に触れるところ、目にするところ、空気を共にする空間での
建材選びは重要です!
以下の項目に沿って順番にご紹介していきます。
1.珪藻土(けいそうど)
2.漆喰(しっくい)
3.ゼオライト(天然鉱石)
4.無垢材
5.タイル
1.珪藻土(けいそうど)
珪藻土は、今やバスマットやコースターなど、
水気を含む場ですぐに乾くという理由で人気を得ています。
その他にも特徴があります。
●吸・放湿性
壁自身が呼吸し、吸・放湿を繰り返しながら部屋の中を最適な湿度に調整します。
●吸着性
ペットやタバコの嫌な臭いを吸着し、タバコのヤニも付きません。
●防カビ・防虫性
結露を防ぎ、結露に起因するカビ、ダニの発生を抑制します。
●吸音・遮音性
無数の気孔が音を吸収し防音効果があります。
●断熱性
熱を伝えにくく外気温に影響されにくい室内環境が得られます。
●耐火性
断熱効果・耐火能力に優れています。
しかし、珪藻土のメーカーは多数あり、それぞれ珪藻土の含有量に違いがあります。
共通点は、珪藻土建材も成分組成が珪藻土のみではないということです。
その理由は、珪藻土単体では、壁や天井に塗ることが出来ず、
壁との付着をよくするために
樹脂をはじめとしたつなぎの増粘剤も構成材料に必ず含まれています。
各メーカーの方向性などにより、大きく成分組成が異なります。
よって、珪藻土建材の成分組成を把握した上で、材料を選定しなければ、
上記の特徴を生かした珪藻土にはなりません。
ここで、成分組成について少しご紹介します。
●珪藻土(等の高機能調湿原料)
●樹脂又は増粘剤
●色土又は顔料
●骨材
●スサ
重要なことは、珪藻土の含有率と樹脂又は増粘剤の成分です。
なぜならば、シックハウス症候群の原因になる、
揮発性有機化合物が含まれているものが多くあるためです。
樹脂の場合は、珪藻土の最大の特徴である気孔をふさいでしまいます。
そうなっては、珪藻土にした意味がなくなってしまいます。
2.漆喰(しっくい)
漆喰って聞いたことありますか?
石灰を主原料にした高アルカリ性の左官材料になります。
断熱、保温、調湿、遮音、防火、不燃性、耐久など
優れた性能を持ち、
シックハウス症候群の原因とも言われるホルムアルデヒドを吸着・分解します。
畳同様、高温多湿な日本で長く利用してきた伝統的な天然素材です。
その他の特徴も見ていきます。
●防カビ・防虫性
強アルカリ性のため、細菌の繁殖を抑制し、カビやダニの防止になります。
●防じん
安定した物質のため、静電気を発生させず、チリやほこりがつきません。
●耐火性
主成分である炭酸カルシウムであるため、火に強く、耐火能力に優れています。
3.ゼオライト(天然鉱石)
ゼオライトは、日本名で沸石とよばれています。
主成分のアルミノ珪酸塩です。
この成分は、胃薬の主成分としても使用されています。
それでは、特徴について見ていきましょう。
珪藻土と同じく、強力な吸着力を持つ天然鉱石です。
そして多量な空間を持った多孔質粒体です。
空気中にある水蒸気の粒を孔に閉じ込めたり放出したりという
湿度の吸放出性に優れ、湿度を一定に保つ調湿効果があります。
珪藻土と違う点は、
接着剤として色々な種類を配合する必要がないということです。
4.無垢材
育成した木そのものを加工した木材です。
木のぬくもり、味わいが感じることが出来、保湿効果などがあります。
また、長く使い込むほど味わいが増し、汚れや傷に対しても、
表面のサンダーがけで補修ができます。
*サンダーがけとは、
紙やすりを底面に装着して、モーターの力で細かく振動させることで、
木材や金属を効率よく研磨することができる電動工具(サンダー)を利用して
削ることです。
ただし、天然素材ならではの問題点もあります。
それは、湿度の変化により膨張、収縮するということです。
湿度が高いと膨張し床がそり上がり、湿度が低いと収縮し、
継ぎ目などに隙間が開いたりする場合があります。
また、条件が整えば、木材表面にも結露します。
換気や風通しを良くし、木材表面が常に乾燥している状態にしておくことが大切になります。
そういった点も踏まえて、特徴を見ていきましょう。
●有害な化学物質をほとんど含まない
自然の木そのものの無垢材は、有害な化学物質をほとんど含みません。
●調湿効果
無垢材は常に呼吸をしています。
室内の調湿作用を行い、適度に湿度を調整してくれますので、
室内には快適な空間が広がります。
木材は熱伝導率が小さく、一時的に湿気を蓄える能力があるので、
室内に多くの木材を使用すると、全体としても結露しにくくなります。
●断熱効果
木は熱の伝導率が小さいので、手足で触ると温かさが感じられます。
杉や桐などの柔らかい木ほど、より温かさを感じられます。
●遮音・吸音効果
木の遮音・吸音の働きは、耳障りな音を軽減します。
●高い耐久性
傷がついても表面に水分を与えたり、軽く表面を削ることにより、
傷を目立たなくすることができます。
また、日に焼けて変色することがありますが、
これもまた新たな表情として楽しむことが出来ます。
●自然の美しさと香り
無垢材は木の種類によって、木目の模様やにおいが異なります。
木目の美しさは目を優しく包み込み、自然の木の香りが気分を癒してくれます。
●人間と地球環境にやさしい
無垢の材木は燃やしてもほとんど害はありませんし、腐っても土にかえります。
またリサイクルも可能であり、紙の原料などにも使われます。
5.タイル
天然素材で人気があるタイル。
壁面のアクセントになる
カラフルなモザイクタイルや素朴なテラコッタタイルの床など、
実に様々な種類のものがあります。
タイルの種類について見ていきましょう。
●陶器質タイル
陶土や石灰などの原料を1,000~1,200℃の高温で焼成したもので、
密度が高いため、硬く耐久性に優れています。
寸法精度がよいため、美しい色やデザインを施している施釉タイルがあります。
*施釉タイルとは、表面に釉薬を施したタイルのことです。
*釉薬とは、陶磁器の表面をガラス質にするためにかける薬品のことです。
表面をなめらかにし、液体や気体がしみこまないようにすることができます。
●せっ器質タイル
粘土や長石などを1,200℃前後で焼成したもので、
素朴な味わいがあります。
●磁器質タイル
石英(六方晶系の鉱物)や長石などを
1,200~1,350℃で焼成したものです。
多孔質で吸水性が高いため、床材には向いていません。
耐凍害性、耐摩耗性に優れたタイルです。
5つの天然素材についてご紹介してきました。
全てに共通していえるのは、
天然素材そのものが自発的に呼吸を行うかどうか、
というところです。
化学物質を含んだ建材は、自発的に呼吸を行いません。
そのため、機械的換気をつけたり、自らが進んで換気を行わなければ、
化学物質が部屋中を飛び回り、それが人体へと悪影響を及ぼし、
シックハウス症候群へとなります。
天然素材も良いところだけではありません、と先ほどご紹介しました通り、
天然素材で、建材が自発的に呼吸をするからといって、
換気がまったく必要ないということではありません。
無垢材に関しては、木の表面にも結露してしまうので、
換気を適度に行い、常に乾燥をさせておくことが大事になっていきますし、
珪藻土が天然素材で優れているといっても、
その中に含まれる増粘剤には、化学物質を含んでいるものが多い場合もあります。
せっかくのリフォーム、天然素材にこだわるのならば、
妥協せず、良い住まい作りをしましょう。
では、なぜ、このように天然素材の人気が高まっていったのか。
それは、やはり、シックハウス症候群にあります。
それまでは、問題とされていなかったシックハウス症候群。
問題とならなかった背景には、日本家屋が高断熱化・高気密化になっていなかったからです。
日本家屋というと、すきま風が入る、そんな特徴がありました。
化学物質を使用していても、
そのすきま風で自然と換気がされていたのです。
時代は移り変わり、日本家屋の高断熱化・高気密化が高まってきました。
建材は、それまで通り化学物質を含んだものを使用していました。
家主は、これまで通り、換気はあまりしていませんでした。暖かくなった家に喜びを感じていました。
しかし、家主は、原因不明の体調不良を訴えるようになったのです。
しかも、その家主1人ではなく、新築の家やリフォームをした家主もバタバタと倒れていきました。
原因を調べると、
なんと、
使用されていた建材から放出されていた化学物質、ホルムアルデヒドやクロルピリホスでした。
2003年よりシックハウス対策が施工され、
クロルピリホスは使用禁止になり、
ホルムアルデヒドは規制をかけられることになりました。
化学物質は、人体に悪影響を及ぼします。
シックハウス症候群は誰でもなりうる病気です。
安全と安心な住まい作りをしたのに、
シックハウス症候群になってしまっては、台無しです。
化学物質の含有量や天然素材に使われている化学物質、
様々な観点から調べ、本当に安全と安心な住まい作りをしましょう。
全ての考えがまとまったら、
リフォーム会社へ見積もりを依頼してみましょう。
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